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ご馳走様でした。

 こんにちは!

 週末は自宅ダイニングのカーテンレールを付け替えたりしましたが、しっかりとサブスクでアニメなんか観ちゃったしゃちょーです。
しかし夜からの用事で寝るのが遅くなり、ちょいと睡眠不足。

 時は遡り、ワタシの通園していた幼稚園、今ではかなり一般的になりましたが、当時では珍しく通園バスで通園する子供が多い幼稚園でした。
その幼稚園へ通園する道にある一軒の食堂。
このお店がまだ営業していて、懐かしさと驚きで数回お邪魔させて頂き、そこで食べたオムライスがなんとも家庭的なお味で定期的に食べたくなるような一品。
その定期的な波が襲ってきたので、家族を誘って再度お邪魔してみました。

 お店の前を車で通るたびにお店の引き戸に貼ってある張り紙が気になって気になって・・・・・

創業55年ということは、ワタシより先輩ですな。

 お店に入ると先客は二人。
ご両人ともオムライスを召しあがってます。
そう、このお店の人気ナンバーワンメニューはオムライス。
先客二人、ワタシ達二人でほぼ満員状態の狭い店内。
小上がりに案内され、腰を下ろすと「ザ昭和」な佇まい。
石原裕次郎のVHSやら美空ひばりのカセットテープやら確実に店主の趣味部屋と化した小上がりでオムライスを注文。

ね、テーブルクロスも昭和でしょ?ちなみにミカンはサービスです。

 「むほほほ・・・・きたきた」
紙ナプキンに包まれたスプーンもいい雰囲気を醸し出し、サラダのマヨネーズがちょっとおしゃれなかけ方で、これがなんともはや・・・・・お店オリジナルのスープも玉ねぎがシャキシャキでたまらんのですよ。

 ご時世柄、当たり前なのでしょうが、無意識に無言でむほむほと頂く。
「デミグラスソースが・・・・」とか「ふわふわタマゴが・・・・」とかの真逆に位置するこのオムライス。
ふわふわタマゴやデミグラスソースを否定するつもりは1mmもありませんが、ワタシはこういうオムライスが好きです。

 お支払いを済ませ、「ごちそう様でした。美味しかったです。また来ます」と店員さんにお礼を言い、引き戸を開け、お店の外に出ると、店主らしき男性が窓から顔を出し、「張り紙には55年って書いてあるんだけど、56年やってるんさね」とネイティブな群馬弁で話し掛けてくれ、こちらも再度お礼を言うと、「俺、80なのよ、ずっとこの仕事。ちょっと待ってない、コーヒーサービスで持ってきてやるかんね」とカフェオレをくれました。

ワタシの中の缶コーヒー甘さランキングでMAXコーヒーに次ぎ不動の2位をキープしているBOSSカフェオレ。

 そう笑いながら話す店主の顔には、経験と齢を重ねたシワが刻まれており、この道一筋で生きてきた「漢の顔」のように見えました。
そして、自分が作った料理に「美味しかったです」の一言がとてもうれしそうでした。

 道は違えどこの業界一筋で生きてきたワタシ。
お客様から褒めて頂いたり、「ありがとう」と言って頂けるようなお仕事を目標にしていますが、あんな風に笑える日はもう少し経験を積まないと無理なのかな。

 オムライス、ご馳走様でした。